11月1日(火)、石川県立美術館の「日本伝統工芸展」を見た後、天気も良いし小立野の天徳院 を拝観する事にした。いつも前の大通りから奥まった山門を眺めるだけで、立ち寄るとか拝観することは今までになかった。

 曹洞宗金龍山天徳院は元和九年(1623年)に加賀藩三代藩主前田利常公 が正室珠姫菩提のため、金沢城の東(小立野台)に四万坪の敷地を定めて創建したものと、パンフレットにある。

 珠姫は徳川二代将軍秀忠の次女として生まれ、前田利家亡き後の徳川家との融和のため、利常の元へ三歳のとき輿入れ、十四歳で結婚、三男五女を育て、24歳の若さで亡くなられたと言う。祖母はお市の方、母はお江の方、淀君は叔母、姉は千姫となると、もう歴史に翻弄された女の一生を推し量るしかない。
 てんとく 受付で「午後2時から、からくり人形が始まるので急いでお願いします。」と言われ、山門から回廊を走り、本堂に入った。案内の方に教えられ、暗幕をくぐって部屋に入ると、もう始まっていた。先客3人が居り、東京か大阪から出張に来てちょっと見物に立寄ったと言う雰囲気である。

 珠姫様物語 で約20分、その一生をなかなか良くまとめていた。本堂や鎮守堂、寺宝や珠姫の手折りの紙雛など日常の品々を見学し、外に出た。
tennotku 創建当時の建物は山門のみとの事、その前に立ってぐるりと境内を見回す。庭園を見逃したが、今日は帰る事にする。最近、京都の向こうを張って金沢検定というのをやるらしい。百万石祭り 行列の華「珠姫」様や「天徳院」は出題される事でしょう。
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