大聖寺「山の文化館 」に行った目的は、宮誠而 さんの大和写真 掛軸が11月1日から、文化館の床の間にいよいよ展示されると新聞に掲載されたからでした。
11月から来年7月まで四季それぞれの4作品が毎月入れ替えで計三十六作品が展示され、また新聞に(北陸中日)に毎週一作品ずつ紹介されるとの事でもあります。
 みや1
 宮さんは植物図鑑に用いられてきたボタニカル・アート技法から、デジタルカメラを用いて数十枚の写真を合成し、あらゆる角度から草花を捉えて一画面に凝縮させるボタニカル・フォト の技法を完成させました。また植物の持つ美しさを最大限に引き出すために研究を重ね、生物を取り入れるなど芸術性も高い作品となりました。
 本年2月には福井県総合植物園プラントピアで、ボタニカル・フォトの展示会 があり住職をはじめ5人で見に行ってきました 。5月には東京上野の国立科学博物館でグレイドアップされて展示、その後茨城県の国立科学博物館筑波実験植物園での展示と、瞬く間に全国区となったのでした。この上野の展示会を見に行こうと住職以下6名が、「だらご一行様 」と言われる珍道中を繰り広げたのでした。この話は新坊主日記 「恐竜展へ エピソード1~3」として7月15日、17日、18日と詳しく掲載されています。是非覗いてみて下さい。
 みや2
 ある日、宮さんが掛軸を持って住職を訪ねてこられました。これがボタニカル・フォトの究極の作品「大和写真掛軸」第1号作品でありました。(続く)
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 前から一度は行かなければと思っていた「山の文化館」に宮誠而さん大和写真掛軸 が展示されているので、見学に行った。

 円満の会の創始者の一人で、写真家の宮さんが自ら考案された大和写真掛軸が、山の文化館館長高田宏さんの選で「白山三十六景」として順次展示されるとの事を新聞で読んで、訪ねたものです。
大和写真については稿を改めて紹介します。
文化会館
 
この「山の文化館」は「日本百名山」の著者で、文学者で登山家の深田久弥さん(大聖寺出身)の各種資料などを展示している。また地元の「深田久弥を愛する会」が文化館を拠点に各種事業を行なっている。NPO君は一応、久弥の名前だけは知ってはいたが、白山について関心を持つようになると、地元出身者でこんなすばらしい人がいたのかと、認識を新たにしたのでした。また愛する会の皆さんの活動も幅広くやっておられます。
bunnkakaikann
 文化館の門を入ると樹齢600年とか言う大きなイチョウの木が聳えています。右手の石蔵脇にも大きな木があり、門の外から眺めますと鎮守の森かと見紛うばかりです。各種図書や資料、廊下には百名山の大きなパネル、石蔵には久弥氏愛用のリュックサックやテントなどが並び、本人の講演テープがあり肉声が聞ける。百名山のビデオも全巻観賞できます。

 2階は談話室になっており、ここの2箇所ある床の間に「白山三十六景」が掛かっています。ゆっくりのんびり平日の昼を過ごさせて貰いました。
 武官間
山の文化館 http://www1.kagacable.ne.jp/~yama/

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 うちの住職は市菊花協会の会長を数年前から勤めている。おかげで菊花協会の皆さんとも顔見知りになり、事務上の事でお手伝いをした事もある。
菊
 
今年の菊花展は芦城公園からJR小松駅西口広場に変わり、10月25日から11月5日まで開催された。役員の今井さんや井須さんによれば、場所が変わり見物に来る人も随分と増えたらしい。場所もPRも大事と言う事でしょうか。

 ところで予備のハウスがあり、またもっと菊を展示したいと言う人も居り、一昨年から本光寺の境内で、そのハウスを使って本光寺菊花展を開催している。ご参詣の人や、近所の人が楽しんでおられます。こちらは11月20日頃まで展示していますので、近くにお寄りの節は是非見ていって下さい。
菊2
 NPO君は菊の方は詳しくないので、今井さんからいろいろと教えて貰う事が多いのですが、菊に嵌ると抜け出せなくなりそうな魅力がある。

昨年、突然大型バスが境内に乗り込んできた事があった。長野県小布施町から加賀市に来られた菊愛好家の皆さんで、今井さんがここに展示した「巴錦 」と言う菊を観賞に来たとの事です。名前の由来を聞くと昔大聖寺藩主が小布施で命名したもので、それが縁で町の交流が続いていると言う話でした。菊のパワーは大変なものです。
菊3

境内は円満菊が盛りを過ぎたとは言え、鮮やかな黄色で本堂を飾っている。この小菊も今井さんが、お寺の報恩講の頃咲くように仕立てた新種であり、住職に円満菊と名づけてもらったものです。今、本光寺は菊真っ盛りです。

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 11月1日(火)、石川県立美術館の「日本伝統工芸展」を見た後、天気も良いし小立野の天徳院 を拝観する事にした。いつも前の大通りから奥まった山門を眺めるだけで、立ち寄るとか拝観することは今までになかった。

 曹洞宗金龍山天徳院は元和九年(1623年)に加賀藩三代藩主前田利常公 が正室珠姫菩提のため、金沢城の東(小立野台)に四万坪の敷地を定めて創建したものと、パンフレットにある。

 珠姫は徳川二代将軍秀忠の次女として生まれ、前田利家亡き後の徳川家との融和のため、利常の元へ三歳のとき輿入れ、十四歳で結婚、三男五女を育て、24歳の若さで亡くなられたと言う。祖母はお市の方、母はお江の方、淀君は叔母、姉は千姫となると、もう歴史に翻弄された女の一生を推し量るしかない。
 てんとく 受付で「午後2時から、からくり人形が始まるので急いでお願いします。」と言われ、山門から回廊を走り、本堂に入った。案内の方に教えられ、暗幕をくぐって部屋に入ると、もう始まっていた。先客3人が居り、東京か大阪から出張に来てちょっと見物に立寄ったと言う雰囲気である。

 珠姫様物語 で約20分、その一生をなかなか良くまとめていた。本堂や鎮守堂、寺宝や珠姫の手折りの紙雛など日常の品々を見学し、外に出た。
tennotku 創建当時の建物は山門のみとの事、その前に立ってぐるりと境内を見回す。庭園を見逃したが、今日は帰る事にする。最近、京都の向こうを張って金沢検定というのをやるらしい。百万石祭り 行列の華「珠姫」様や「天徳院」は出題される事でしょう。
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 11月1日(火)、金沢の石川県立美術館 へ「第52回日本伝統工芸展 金沢展」を見に行った。加賀市の宮薗士朗 さんに招待券を頂き、それでなくても見に行かなければと思っていた所で、本当にありがとうございます。
 nittenn

宮薗さんにはこの夏のギャラリー・サラ「縁たけなわ展 」のプロデュースと出品をお願いしたもので、本光寺本堂移築200年記念のイベントの一つとして非常に好評で、大変お世話になりました。

本会場でも金工の宮薗 さんやお師匠の人間国宝の中川衛先生 、陶芸の村中暁美さん、中村

木竹工の川北浩彦 さん、陶芸の吉田荘八 さんなど「縁たけなわ展」に出品いただいた皆さんの作品が展示されていました。そう思うと大変ハイレベルな作家の皆様に出品頂いた本光寺ギャラリー・サラ「縁たけなわ展」は、なんと言う幸運に恵まれて開催されたのでしょうか。感謝申し上げます。
会場で列品解説されている人間国宝の前史雄さんの声が聞こえてきました。たくさんの人に囲まれ語っておられた一言が耳に残ります。「伝統と伝承という言葉がある。伝統は心を伝える。この伝統展の作品は用の美ということが大事である。使われてこそ生きる作品である。」と受けとめた。

陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸と部門に別れ、一回り見学して会場を出た。特に陶芸には心惹かれる。再興九谷焼の一大産地であった若杉窯の地に生まれ住んでいる訳で、身近に
作家の方も居られます。
tatemono

いつも伝統工芸展に来ると、いいものを見せてもらったと心から思います。
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 今年も鮭を見ることが出来て一安心です。土手に戻りぶらぶら歩いていると、河口から1kmの標識が見えます。
 東には白山がうっすらと冠雪しているのが見えます。西にはJR鉄橋と北陸道の橋の向こうに日本海、河原にはススキが揺れています。中州の間を流れがくねる。秋ですねぇ。
さけ  本流の西、支流の熊田川があり、ここも鮭が上ります。鮭見橋という橋が架かり、真ん中に流れを見下ろせるでっぱりがあります。残念ながら今日は見ることが出来ません。
しゃけ ここを渡った所に呉竹文庫というのがあります。案内によれば大正11年、資産家熊田源太郎が自宅に開いた図書館です。貴重な図書の閲覧や、お庭を見ながらの茶会など、文化活動の場としても利用されているとのことです。また白壁土蔵には芸術品とも見える「こて絵」が見られます。
さけだ 一度このあたりをぶらぶらされたらいかがでしょうか。対岸には石川ルーツ交流館もあり、景色を楽しみ、歴史や文化財にも触れるのもいいものです。
鮭の遡上を見に来て、今年もいい秋を感じる事が出来ました。
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 10月28日(金)快晴、休日につき手取川河口 へ遡上中の鮭を見に行った。この時期になると一度は行かないと落ちつかぬ訳で、私の年中行事になったかも知れない。結局11月1日の休みにも見に行きました。
 サケ

今回は水量がやや少ないようでヤナが高くなっており、そこを飛び越えて上流へ行くような鮭は見ることが出来ませんが、かなりの流れの中に時々背びれがキラリと見える。

 向こう岸には、サギやトビやカラスが流れをじっと見ているようです。それぞれの縄張りがあるらしく、またサギなどは流れに入り込んでいます。弱った鮭でも狙っているのだろうか。sake

 それでも捕獲用のケージがヤナの手前側の端に備え付けてあり、一度鮭が入ると出られなくなっている。ここには数匹の鮭が入っており、時々上流に向って飛び跳ねている。
 JRの鉄橋から上流数百メーターは、資源利用調査のためという名目で、鮭釣り用の区画となっている。
酒  

本州ではここしか釣れないとも聞いている。関西方面からたくさんの人が来ているみたいです。
時間は昼ごろで、今日はもう規定数を釣って釣り人は上がったのだろうか。メスは採卵用に生簀に放す事になっており、オスは2匹まで釣れるらしい。ちなみに鮭の種類はシロ鮭です。

(続く)
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 近所の居酒屋でバネッサの送別会をするからと、いつもの仲間から声が掛かり、この手の飲み会は喜んで出席すると返事するNPO君でありました。
 バネッサは、先生の所にホームステイのオーストラリアから来た学生です。バネッサ 前回「ハビちゃん」を紹介しましたが、彼女は彼と交替で先生のところに来た日本語研修生です。ハビちゃんの送別会にも顔を出しており、一緒にソバ打ちをした仲でもあります。今度はそのバネッサの番です。出会いがあれば別れがあるのは当然で、名残惜しさを心に留め、今夜は楽しく飲みましょう。バネッサ

 16人位が集まり、ちょっと狭いテーブルですが料理も酒も並び賑やかな事です。お酒が入ると一段と陽気なバネッサですが、おしゃべりは若い人達に任せ、NPOおじさんはみなの話をニコニコ聞いているだけです。おもしろい話や、知らない事を聞くことが出来たりして、お酒の場の話はこれがいい所です。

 彼女にとって、先生宅のホームステイや、町内のいろんな行事に顔を出したりして、随分楽しかったようです。
バネッサ

次の日(11月13日)、第一校下(金沢・小松地区は校区の事を校下と言う)の文化祭でした。NPO君は仕事で行けなかったのですが、嫁が言うにはバネッサは缶ビール片手に一水会の竹細工コーナーで手伝っていたよ、との事でした。彼女の竹トンボは飛んだのでしょうか。夕方は、国際交流協会の研修生のさよならパーティーもあったようで、バネッサも大忙し、しっかり日本語を勉強してね。
NPO君が教えたソバの味も忘れないでね。さようなら。
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ハビちゃん夫妻とバネッサも蕎麦を打ってみたいとのことで、「公民館の台所で準備をするから後で来て下さい。」とNPO君は自宅に戻り、道具や蕎麦粉や嫁に用意して貰った「大根おろし」「そばつゆ」「ネギ刻み」「鰹節パック」を車に積み込んだ。いつものおろし蕎麦を作ります。
 長野県の製粉メーカーから取り寄せた今日の為の蕎麦粉を用意し、それでも30人も居たら、2回打ってもほんの一口しか行き渡らないぞと思いながら、準備を進めた。はびさん
 ハビちゃん夫妻やバネッサが台所に顔を出し、付き添いも沢山いていよいよ蕎麦うちの始まりである。水回しをやって貰うが、師匠役が水の量を多めにしてしまい、随分と軟らかくなってしまった。
 伸ばしにかかるとひっついて重なってしまう。打ち粉をたっぷり振り、なんとか包丁で切って貰う。師匠はほとんど手を出さず、日本語で指導、なんとか格好がついて麺に仕上がりました。
 その頃には、台所は人で一杯で、お湯を沸かしてもらい、早速茹でます。何度かに分け、茹で上がるとすぐに冷水で締めます。隣で皿を並べてもらい、麺を分け、カツオ節とネギと大根おろしをのせ、つゆをかけていきます。あっという間に30人前の出来上がり。但しほんとの一口・二口でしたがしょうがない。
 はびさん2 皆さんに美味しいと言ってもらって、ハビもバネッサも満足そうでした。こちらもホッとしました。
 またどこか出会うこともあるか知れない。二度と会えないかもしれない。食べて飲んで、皆で片付けて、さらりと別れましょう。さようなら。
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 午後から半休を取り、家に帰ります。途中で浅田氏から電話があり、とにかく「どんぐりの家」に至急来てくれとのことでした。着替えて急いで駆けつけますと、30名ばかりの仲間がもう送別会を兼ねた宴会を始めており、合鴨の内臓や肉の焼ける匂いや、おいしそうな鍋が煮えていました。「ハビちゃん」夫妻も初対面の「バネッサちゃん」も、皆さんの手伝いをしながら楽しんでいます。
 はびちゃん

 どんぐりの家は、一水会が管理している竹林の隣地に建てたどんぐりの会の手作りプレハブ小屋で、何かあると小屋の前で食べたり飲んだりに使っている。但し、ガス・水道・電気どれもありませんのでたいそう不便である。その不便さをまた楽しんでいるところもあります。
はびちゃん  NPO君は午後からの参加でしたが、朝から蕎麦の実を取り、合鴨を7羽ばかり絞めて今日のご馳走にしたり、送別会兼ご苦労さん会の準備をしたりの皆さんでした。一水会・蕎麦の会・どんぐり会合同という雰囲気です。でも会員はほとんど重なっていまして、集まれば皆一緒です。

はびちゃん

 ビールと日本酒を頂きながら合鴨肉や鍋にも手を出します。またネギが美味しい。横の畑から取ったやつを洗ってそのまま料理に使っているのだもの、美味しくないは筈がない。今度家で鍋をする時は、取りに来よう。

 ハビちゃん夫妻に挨拶も出来なかったが、この後蕎麦打ちを教えてとの先生の依頼である。
(続く)

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